活字地金彫刻師・清水金之助の本をつくる会



『活字地金彫刻師・清水金之助』の収蔵図書館

ごぶさたしています。
2011年7月に書籍『活字地金彫刻師・清水金之助――かつて活字は人の手によって彫られていた』が完成してから、現在でも時々、購入のお問い合わせをいただいています。大変申し訳ないのですが、もともと限定部数にて制作したため、すでに販売分は終了しております。

代わりに、図書館や研究機関に収蔵していただけるよう、少しずつ、依頼を進めています。現在、以下の施設に収蔵していただいていますので、機会がありましたら、お手にとっていただければ幸いです。

国立国会図書館
印刷博物館ライブラリー
印刷図書館

北海道大学 文学研究科・文学部図書室
京都精華大学 情報館
清泉女子大学 附属図書館
※大学図書館への収蔵状況はこちらで確認できます。

まだ登録されていないようですが、次の図書館にも収蔵いただきました。
武蔵野美術大学 図書館
多摩美術大学 図書館

今後も少しずつ、収蔵いただける研究機関・図書館を増やし、一人でも多くの方に、清水金之助さんの本に出会っていただけるようにしていければと思っております。

寄贈に関するお問い合わせは、 kinnnosuke_kai[at]excite.co.jp までお寄せください。
([at]を@に変えてお送りください)
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# by kinnosuke_kai | 2013-04-02 08:52 | お知らせ

清水金之助さんご逝去

活字地金彫刻師 清水金之助さんが、去る2011年12月26日に逝去されました。あと2週間ほどで90歳を迎えられるというところでした。

清水金之助さんは1922(大正11)年1月10日生まれ。14歳の時、種字彫刻の名人・故馬場政吉氏に弟子入りし、戦後独立。東京都大田区に工房を構え、岩田母型 (東京都大田区)や芦田母型(同)、関西方面からの注文も受けて、種字の地金彫刻を手がけていました。ベントン母型彫刻機の普及に伴う電胎母型の衰退により、一度は彫刻刀を置きました が、2004年、活字研究会の要望に応じて地金彫刻を再開。以降、実演会を多数開催し、その技術を私たちに伝えてくれました。笑顔で気さくにお話をしながら、手はまったく止めることなく、マッチ棒ほどの軸に下書きなしで逆字を彫り上げていくさまは、まさに神業でした。

昨年7月に実演会を開催した後、「涼しくなってきたから、ここらでもう一度、実演会をしましょうか」とお電話をくださったのに、開催に至らぬままにお別れとなってしまいました。

いまとなっては、昨年9月に逝去された奥様、そして清水さんがお元気なうちに、清水さんの聞き書きをまとめた本『活字地金彫刻師 清水金之助 ――かつて活字は人の手によって彫られていた――』をつくり上げることができたことが救いです。本が届いた日、奥様が電話口で涙ぐみながら「すごいわねえ、本当にありがとう」と何度もおっしゃってくださった声が、いまでも耳に蘇ります。これもひとえに皆様のご協力、ご声援のおかげです。心より御礼申し上げます。

失った存在のあまりの大きさに打ちひしがれ、しばし呆然としましたが、清水さんが私たちに伝えてくださった技と心の素晴らしさを次代に語り継ぎ、残していくことが、私の役目と思っています。

清水金之助さんのご冥福をお祈り申し上げます。
清水さん、これまで本当にありがとうございました。

2012年1月5日
清水金之助の本をつくる会
雪 朱里
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# by kinnosuke_kai | 2012-01-05 11:16 | お知らせ

【受付終了】『活字地金彫刻師 清水金之助』の本、追加販売いたします。

※今回の追加販売は受付を終了いたしました。お申し込みいただいた皆様、ありがとうございました。


7月22日に刊行基金ご協力者に向けて発送した『活字地金彫刻師 清水金之助』の本が、続々とお手元に届いているようです。「到着したよ!」というご報告、そして内容や装幀についての数々のご感想を、うれしく拝見しています。

さて、すでに何件かお問い合わせをいただいているのですが、この『活字地金彫刻師 清水金之助』の本、実は若干部数の余裕があります。ただ、本はすでに完成していますので、刊行基金にご協力くださった方々のように、巻末にお名前をお入れすることはもうできません。それをご了承くださったうえで、本のご購入をご希望いただけるようでしたら、一冊3,000円+送料160円(計3,160円)にて追加販売を行いたいと思いますお一人様一冊に限らせていただきます)。

私たちがこの本をつくった何よりの目的は、清水金之助さんが活字史とともに歩まれてきた半生と、その手に宿した「地金彫刻」という神業の存在を、ひとりでも多くの方に伝えること、そして、後年に語り継いでいくことです。本がこうしてぶじに完成したのは、ひとえに、まだ資金が集まるかもわからないうちから刊行基金にご協力くださった方々のおかげです。刊行基金ご協力者のみなさまに、心より感謝申し上げるとともに、今回の追加販売にご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

なお、追加販売分とは別に、国立国会図書館を始めとするいくつかの図書館、研究機関にも、本を収蔵していただけるよう、お願いをしてまいります。


【追加販売の申し込み方法】

一冊3,000円+送料160円(計3,160円)にて追加販売を行います。
お一人様一冊に限らせていただきます。

※すみません、申し込み方法を当初のお知らせから変更します!
まず、メールにて必要事項(お名前、郵便番号、ご住所、電話番号、メールアドレス)をお知らせください。

      →送付先:kinnosuke_kai@excite.co.jp

その後、「ご購入いただけます」という旨の返信が事務局から届きましたら、下記口座に郵便振替にてお振込をお願いします。
※在庫がなくなり次第、終了となります。

     口座名:清水金之助の本をつくる会
     口座番号:00140−4−496704

通信欄にお名前、ご住所、電話番号、メールアドレスを忘れずにご記入ください。

※恐れ入りますが、振込手数料はご負担ください。
  ATMからお振込みいただくと、手数料が窓口より40円安くなります。
  (例:3万円未満の場合、窓口120円/ATM80円)

【他の金融機関(銀行やネットバンクなど)からのお振込みをご希望される方へ】
●他の金融機関からのお振込みを希望される場合、「他の金融機関から振込希望」とメールに明記してください。ご連絡先をいただいた後、メールにて振込先口座番号をお送りいたします。 
     →送付先:kinnosuke_kai@excite.co.jp

なお、他の金融機関からのお振込みの場合、郵便振替に比べ振込手数料が少し高くなります。ご了承くださいますよう、お願いいたします。(例:3万円未満の場合、窓口630円/ATM、ネットバンキング210円)

お振込みを確認いたしました後に、本を送付させていただきます。


■書籍『活字地金彫刻師 清水金之助』の概要

『活字地金彫刻師・清水金之助
   ――かつて活字は人の手によって彫られていた――』

2011年7月17日発行

聞き書き:雪 朱里
写真:池田晶紀
装幀:名久井直子
校閲:小塚昌彦(タイプデザインディレクター)・高内一(元岩田母型社長)
編集:津田淳子
発行:清水金之助の本をつくる会
組版印刷:内外文字印刷
口絵印刷:明和堂サン・ケイ
製本:博勝堂

題簽組版:内外文字印刷
題簽印刷:弘陽

【お問い合わせ先】
●お問い合わせはできるだけメールでお願いします。 kinnosuke_kai@excite.co.jp
 (担当:雪 朱里 @yukiakari

●「清水金之助の本をつくる会」事務局

   株式会社グラフィック社 「デザインのひきだし」編集部内
     清水金之助の本をつくる会事務局(担当:雪)
   〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-17
   TEL.03-3263-4579 FAX.03-5275-3579

清水金之助の本をつくる会 facebookページ
Twitterでも「清水金之助の本」にまつわる情報交換をしています。ハッシュタグは #kinnosuke
※ハッシュタグクラウド→ http://hashtagcloud.net/info/kinnosuke
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# by kinnosuke_kai | 2011-07-25 21:55 | お知らせ

『活字地金彫刻師 清水金之助』の本を発送しました!

17日(日)の実演会から、はや5日間。本日、刊行基金にご協力いただいたすべての方に、『活字地金彫刻師 清水金之助』の本を発送しました。お待たせして申し訳ありませんでした。

メール便での発送になりますので、3〜4日後の到着になるかと思います。もし、1週間経っても到着しないという方がいらっしゃいましたら、 kinnosuke_kai@excite.co.jp までメールをいただけないでしょうか。

なお、もしTwitterなどでご感想をツイートしてくださるときには、 #kinnosuke をつけていただけると、つくる会メンバーが喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。
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# by kinnosuke_kai | 2011-07-22 17:44 | お知らせ

ぶじに本が完成し、実演会を行いました。

2011年7月17日(日)、「活字地金彫刻師 清水金之助の本」完成記念実演会をぶじに終えることができました​。会場は大盛況で、金之助さんの旧知の方から、初めて実演会をご​覧になる方、そしてお子さんたちまで、たくさんの方にお越しいた​だくことができました。

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運営のお手伝いをお願いした方、そしてそうでない方も、みなさん​が助けてくださってできた、手作りの実演会になりました。いらした​方がみなさん笑顔で、なにより金之助さんが本当にうれしそうで、​ぶじに開催できてよかったとしみじみ思っています(この日、金之助さんは、来場者の方々の質問に答えながら、8ポの種字を4時間弱で5本も彫ってくださいました! 太、小、凡、田、夏)

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↑サインをする清水金之助さん


本が金之助さん宅に届いたのは実演会前日の朝、そして私たちスタッフが完成した本を初めて見たのは実演会当日というギリギリの進行でしたが、こうして本が完成し、実演会を終えることができたのも、み​なさまお一人お一人の支えがあったからです。改めて御礼申し上げます。本当にありがとうご​ざいました。

※当日の様子はこちらからもうかがえます。
 2011年7月17日「清水金之助の本」完成記念実演会関連ツイートまとめ

* * * * *

【制作スタッフ】
『活字地金彫刻師・清水金之助
   ――かつて活字は人の手によって彫られていた――』

2011年7月17日発行

聞き書き:雪 朱里
写真:池田晶紀
装幀:名久井直子
校閲:小塚昌彦・高内一
編集:津田淳子
発行:清水金之助の本をつくる会
組版印刷:内外文字印刷
口絵印刷:明和堂サン・ケイ
製本:博勝堂

題簽組版:内外文字印刷
題簽印刷:弘陽

【実演会協力】
直彫り用活字:築地活字
会場運営:深沢英次、芥陽子、高田裕美、津田淳子、名久井直子、西塚涼子、雪 朱里

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# by kinnosuke_kai | 2011-07-20 00:02 | お知らせ

「活字地金彫刻師 清水金之助の本」完成記念実演会のお知らせ

清水金之助さん(89歳)の半生をまとめた本の完成を記念して、活字地金彫り実演会を行います。

出演:清水金之助
日時:2011年7月17日(日) 13:00 13:30 - 17:00
※会場には13:00からご入場いただけますが、準備の都合上、13:30以降にいらしていただいたほうが、スムーズにご覧いただけそうです。
場所:大田文化の森 4F (東京都大田区中央2-10-1)
アクセスマップ→ http://www.ota-bunkanomori.jp/access.html

※申し込み不要、入場無料、時間内出入り自由です。

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活字地金彫(活字直彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合金である活字材に原寸・左右逆字でじかに凸刻していく技術のことです。新聞などに使用される大きさのわずか数ミリ四方の小さな活字材に、下書きもなくまたたくまに美しい文字を彫り上げるさまは、まさに神業。人の手がこれほどの仕事をできるのかと驚くばかりですが、昭和30年代(1950年代後半)にベントン母型彫刻機という機械による母型彫刻が普及するまでは、こうした種字職人が活字を生み出していたのです。

すでに種字からの母型製作は途絶えて久しく、直彫りを行える職人さんも、ごくわずかしか残っていません。現代の私たちからは想像もつかない神業を見ることができる、貴重な機会です。ぜひ、みなさまお誘い合わせのうえ、お越しいただければ幸いです。

刊行基金にご協力いただいた方で、ご来場いただける方には、このときに本をお渡ししたいと思っています。準備の関係上、もしよろしければ、いらっしゃる際には事前にご一報いただければ幸いです。

また、本を申し込んでいない方にも、ぜひ実演にいらしていただければと思います。ぜひ、周りの方々に広くお伝えください。


【問い合わせ先】
清水金之助の本をつくる会事務局(担当:雪 朱里)
※お問い合わせはできるだけメールでお願いします。
kinnosuke_kai@excite.co.jp
Twitterハッシュタグ #kinnosuke

株式会社グラフィック社 「デザインのひきだし」編集部内
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-14-17
TEL.03-3263-4579 FAX.03-5275-3579
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# by kinnosuke_kai | 2011-07-06 00:28 | お知らせ

清水金之助の本、ついに印刷へ!

「清水金之助の本」、三度の校正を経て、ようやく印刷までたどりつきました!
6月24日、大型の枚葉活版印刷機による本文の刷り出し立ち会いのため、内外文字印刷さんがよく刷りをお願いしているという、櫻印刷さんに行ってまいりました。

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じゃーん! これが組みあがった本文。周囲は解版糸で縛られ、固定されています。

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活版の版にはトンボがないため、仕上がりサイズや折りを考えながら、枚葉活版印刷機の上で版を組み付けていきます。

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試し刷りをしてはチェック。気さくな櫻印刷の長谷さんですが、刷り物を見る目は鋭く光ります。

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今回の本では、もともとは本文に使用する活字を内外文字印刷のモノタイプですべて新しく鋳造する予定でした。ところが、3月11日の大地震の影響でモノタイプが壊れてしまい、手拾いの活字を使用することに。鋳造したタイミングが活字により異なるため、高さが微妙に違っており、文字に濃淡差が。そのムラをなくすために細かく薄紙を貼って圧を調整し、ムラ取りをしてくれました。

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白い紙だけでなく、小さくあちこちに貼られている黄色などの紙も、すべてムラ取りのため。

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何度もムラ取りを繰り返します。

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丹念なムラ取りと試し刷りの後、本刷りへ。こうしてどんどん刷り上がっていきます。

この翌日、25日には、口絵カラーページ(この部分はオフセット印刷)の刷り出し立ち会いに、装幀の名久井さん、編集の津田さんが行ってくれました。幾人もの熟練した職人さんたちの技術が、この一冊の本を形にしてくれています。このあと製本工程を経て、本になります。みなさまにお見せできるまで、あと少し。どうぞ楽しみにお待ちください!
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# by kinnosuke_kai | 2011-06-25 22:14 | 制作日記

清水金之助さんと打ち合わせをしてきました

6月3日(金)、刊行基金にご協力いただいた方々のことや、本の進行状況のご報告、それから口絵などの内容をご確認いただくべく、清水金之助さんのお宅にうかがってきました。初めて訪問する人がいると聞くと、さっそく直彫り実演をしてくださる清水さん。「ひさしぶりだから、指がやわらかくなっちゃって」とおっしゃりながら、またたく間に彫り上げてくださいました。さすが!

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そして、私たちが本の制作でバタバタしていたら、清水さん自ら実演会の会場を予約してきてくださいました!(す、すみません…)
下記のとおり行う予定です。

「清水金之助の本」完成記念実演会
7月17日(日)13〜17時 於:大田文化の森


後日あらためて、詳細をお知らせいたします。一人でも多くの方に、清水さんの実演をご覧いただきたいと思いますので、周囲の方に広くお伝えいただければ幸いです。

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本は現在、本文の初校を内外文字印刷さんに戻し、修正していただいているところです(写真左は指定原稿、右が初校ゲラ)。同時に、口絵に掲載する写真のセレクトや、口絵の構成などを進めています。7月17日の実演会で「活字地金彫刻師・清水金之助の本(仮)」をみなさまに無事お披露目できるよう、がんばってまいります!
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# by kinnosuke_kai | 2011-06-06 14:42 | 制作日記

「清水金之助の本」刊行基金にたくさんのご協力、ありがとうございました。

久々の更新となってしまいました。

3月末を〆切として募集させていただいていた「清水金之助の本」刊行基金ですが、全部で

164名  260口 
(一口 5,000円)

のご協力いただくことができました。(2011/06/01現在)

正式な会計報告は、制作費用などの精算が終わってから行いたいと思いますが、こんなにも多くの方々にご協力いただけたことを、取り急ぎみなさまにご報告したいと思います。

ご協力をお申し出いただく際のメールにも、心あたたまるメッセージをたくさんいただきました。メールを開くたび、涙が出そうでした。制作スタッフ一同、ご協力くださったお一人お一人の気持ちに支えられながら、本づくりに取り組んでおります。

当初、春頃刊行予定としていたところ、遅れてしまっていますが、現在、7月頃の完成を目指し進めております。完成記念実演会は必ず行いたいと思っていますので、どうぞみなさま、楽しみにお待ちいただければ幸いです。

本当に、ありがとうございました。
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# by kinnosuke_kai | 2011-06-01 17:34 | お知らせ

文選・植字を見学してきました

3月31日、板橋区にある内外文字印刷さんに、清水金之助さんの本の文選・植字の様子を見学しに行ってきました。

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2月26日にアップした記事にあるように、今回の本は当初、モノタイプ(活字自動鋳造植字機)を用いて必要な活字をそろえ、手作業での植字→校正→印刷と進む予定でした。制作過程を記録・撮影したいというこちらの要望もあり、モノタイプの作業を3月12日(土)に行う予定にしていたのです。……そう、東日本大震災の翌日でした。

震災当日の夜遅くに「延期」の連絡をとりあい、翌朝、内外文字印刷さんにお電話したときには、「活字ケースが落ちて大変な状態だが、機械は大丈夫そう」とのことでした。見た目には特に損傷は見受けられなかったそうです。ところがその後、動かしてみたところ、きちんとした活字が鋳造できないとのご連絡をいただきました。

このため、清水さんの本は文選(原稿にしたがって活字棚から活字を拾い、文選箱に納めていくこと)から手作業で行うことになりました。見学、撮影にうかがいたいという私たちのために、内外文字印刷さんでは当日までに、作業に支障がないよう活字ケースを馬棚に戻してくださったようです。訪れてみると、別の棚にはまだおさめられていない活字ケースがいくつか床に置かれていました。ほんとうに大変ななか本づくりを進めていただけることに、改めて感謝しながら、作業を見せていただきました。

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▲清水金之助さんの本の原稿と辞書、そして活字。

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▲文選の様子。原稿を見ながら、一文字一文字、棚から活字を拾っていきます。拾った活字は文選箱へ。

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▲文選された活字を、原稿と組み付け指定を見ながら、植字職人さんがあっという間に組み上げていきます。スペースにはインテルや約物を入れ、またたくまに体裁を整えて組み上げていくあまりの速さに驚きました。見学陣から思わず「ブラインドタッチ!」という言葉がもれたほどのスピードでした。

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▲組み上げると、崩れないよう1頁ごとにタコ糸で縛り、固定します。

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▲そして校正機で校正刷り。

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▲刷り上がった校正刷りがこちら。本文の1頁目です。ゲタ(〓)がずいぶんあるのがわかります。ゲタとは、ない活字の代替として入れられたもの(余っている活字を逆さにして埋め込む)。「学校」の「校」や「夜」など、普段なら当然ある文字がゲタになっているのは、地震後、活字がケースから落ちてしまい、必要な活字がまだ鋳造しきれていなかったためです。

このような感じで、文選から校正刷りまでをひと通り見せていただきました。今後、順次校正を出していただき、校了まで進めていくかたちです。震災後、落ち着くまでしばらく進行が止まっていたこと、手作業での文選となることから、当初予定していたよりも、刊行が遅れてしまうかもしれません。でも、職人さんが一字一字ていねいに拾ってくださっていますので、どうか皆様、しばらくお待ちいただければ幸いです。
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# by kinnosuke_kai | 2011-04-04 01:26 | 制作日記


「活字地金彫刻師・清水金之助の本をつくる会」のお知らせを綴るブログです。
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